「フレッツ光」とは、日本のNTT東日本およびNTT西日本が提供している光ファイバーを利用したインターネット接続サービスのブランド名です。
光ファイバーは、従来のADSLやCATV回線などと比べて、大容量の高速通信が可能であるとされています。そのため、フレッツ光は、高速・大容量な通信環境を提供することを特長としています。
また、フレッツ光は、インターネット接続サービスのみならず、テレビや電話などのサービスも提供しており、セットで利用することで、よりお得な料金プランが用意されています。
ただし、フレッツ光の利用には、光ファイバーが敷設された地域であることや、専用の光回線端末装置が必要であることなどがあります。また、NTT東日本およびNTT西日本以外のインターネットプロバイダを利用する場合は、NTTから回線を借りる必要があります。
しかし、フレッツ光はおすすめではありません。
これから契約するなら「コラボ光」を選ぶほうがコストパフォーマンスが優れています。
このページでは「フレッツ光」の解説と、コラボ光との比較や相違点を解説します。
フレッツ光はNTTグループが提供する光回線を利用したインターネット接続サービスです。
フレッツ光は複数のお客さまで通信帯域をシェア(共用)するベストエフォート型の光回線サービスです。 多彩な料金プランとオプションで、戸建てや集合住宅向けのインターネット接続回線としてご活用いただけます。 通信速度、料金などライフスタイルに合わせてプランをお選びください。
光回線は携帯電話などの通信と違い無線で通信するのではなく、光ファイバーケーブルを利用してインターネット通信を行います。
光ファイバーは「石英ガラス」や「高性能プラスチック」を利用してつくられる光学繊維とも呼ばれます。 この光ファイバーをシリコンやナイロンなどで保護し束ねることで光ファイバーケーブルになります。
このケーブルをインターネットサービスプロバイダからNTTの局舎を経由して自宅に引き込むことになります。
光回線を介してインターネットに接続する際は、自宅周辺の電柱を経由して交換局まで有線ケーブルで繋がり、そこからインターネット接続事業者の設備を経由してインターネットに接続されます。
光回線によるインターネッ トは、高速かつ安定する理由は、有線ケーブルを通じてデータ通信が行われるため、無線(電波)よりも安定して高速な通信が可能だからです。
実はフレッツ光はインターネット接続サービスではなく、「光ファイバー回線を提供」するサービスです。 インターネットに接続して通信ができるようになるには、フレッツ光の契約とは別にインターネットサービス・プロバイダ(ISP)との契約が必要になります。
インターネットを利用するためには基地局を介してインターネットに接続します。このインターネットに接続するための入り口の役割を果たすのがインターネットサービスプロバイダです。
ですから光回線(物理ケーブル)だけでなく、インターネットを利用するためにプロバイダとも契約をする必要があります。
フレッツ光に対応するプロバイダは数百社あります。この中から自由にプロバイダを選択することができます。
2022年3月のシェアだと、ソフトバンクが、NTTコミュニケーションズのOCNを抜いてトップにたっています。続いて、OCN(NTTコミュニケーションズ)、NTTぷらら、ビッグロー ブ、ソネット(ソニーネットワークコミュニケーションズ)、オプテージ、KDDI、ニフティが続く状況です。
このあたりがいわゆる大手のプロバイダになります。
プロバイダの役割はインターネットに接続することです、ですからプロバイダの設備や契約者によっても通信速度に影響がでます。
またプロバイダの料金はさほど高くないのですが、この料金も異なります。メールアドレス提供やホームページが無料で開設できるサービスなど、契約するプロバイダによってサービス内容も異なります。
ではフレッツ光で契約をするメリットは何があるでしょうか。
NTT東日本、西日本でサービスが提供されているので全国どこでも契約することができます。 たとえば転勤などで引っ越しが必要になっても、移転先でも安心して利用することができます。
転居先でもフレッツ光を利用するなら解約違約金はかかりません。
契約時にプロバイダを自由に選べるのはもちろんですが、実は途中でプロバイダを乗り換えることもできます。
プロバイダによって通信速度が変わることもありますし、料金が安くなることもあります。
このように自分で好きなプロバイダを選べるのは、フレッツ光を選ぶメリットになります。
なんといってもNTTが運営していますから、その安心感があります。 実際に、フレッツ光のシェアはNTT東西あわせて64.3%(総務省)もあります。
光回線を引いている家10軒訪問したらうち6軒はフレッツ光という計算になります。 それだけ利用されている回線だということです。
フレッツ光で契約をするとスマホとのセット割りがありません。 携帯電話の契約をしているならセットで契約することがでスマホ料金が割引になるのはお得です。
このようにコスパよく契約をしたいのならコラボ光を利用した回線契約がおすすめです。 コラボ光はNTTの光回線とプロバイダを一本化した契約方式です。詳しくはこのあと解説します。
こちらもコラボ光が開始されてからフレッツ光で工事費が無料になるなどのキャンペーンを見かけなくなりました。
やはりコラボ光の契約で工事費無料やキャッシュバックなどのキャンペーンが多くなっています。 以前は家電量販店でもフレッツ光が販売されていましたが、今はコラボ光一色になっている印象です。
シェアが多いことによる弊害もあって回線速度が遅くなりがちな問題があります。 これは簡単にいうとNTTからプロバイダにつながる設備が混雑するために回線が遅くなることです。
従来方式の接続だと、この問題が回避できないのですが、いまはIPoE接続方式に切り替えることでこの問題は回避できるようになっているのでさほど問題はないかもしれません。
コラボ光は
NTT東西から光回線を借り受けた電気通信事業者(光コラボ事業者)が、 自社のサービスとしてオプションサービスと合わせることなどにより光回線を提供するモデルのこと。 光コラボレーションモデルって何?
光回線の卸し売りです。2015年からNTTは光回線の卸売りを開始しました。回線を借りたい事業者がNTTの光回線を借りて自社サービスとして販売するようになったのがコラボ光です。
つまり、コラボ光は「フレッツ光回線」を利用して、スマホなどのセット割が受けられる非常にコスパの良い固定回線ということです。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
ドコモ光 | docomo光 |
とくとくBB光 | GMO光アクセス |
OCN光 | NTT系のプロバイダ |
エキサイトMEC光 | エキサイトが提供 |
SoftBank光 | ISPでトップシェアのソフトバンク |
楽天ひかり | 楽天が提供 |
ビッグローブ光 | ビッグローブNTTの回線を利用しつつau、UQのスマホセット割がつかえる |
AsahiNet | auセット割の効くプロバイダです。 |
enひかり | 料金がやすく解約手数料がかからず、気楽に利用できる反面、工事費は一括で支払う必要がある |
So-net光プラス | ソニーネットワークコミュニケーションズがてがけるサービス |
光回線のプロバイダがそのままコラボ光に参加している事業者の人気が高いです。
エリア フレッツ光同等 最大速度 下り・上り 最大1Gbpsがほとんど。ドコモ光など一部10Gbpsを提供していることもある。
「コラボ光」は、フレッツ光と同じインフラを使用し、同じ性能を提供する光ファイバーサービスであり、全国どこでも最大1Gbpsの高品質なインターネットを利用できます。
なお、一部の地域では、特定の「コラボ光」サービスが最大10Gbpsを提供しています。
自分のエリアでフレッツ光を利用できる場合、ドコモ光やソフトバンク光でも、「コラボ光」を利用することができます。
フレッツ光はNTTで回線契約をし、別途プロバイダで契約をする必要がありました。
ですから窓口が2つにわかれます。解約時にはその両方で手続きを行う必要がありました。 コラボ光は光コラボレーション事業者1社と契約をするだけで光回線とプロバイダ契約の手続きを済ますことができるようになりました。